群馬県と群馬県高圧ガス地域防災協議会主催による令和7年度高圧ガス輸送車両等防災訓練研修会が去る9月24日(水)県消防学校において83名(うち会員事業所67名)参加して開催された。
訓練研修会は上原技術委員の司会により進められ、県消防学校の堀校長からのご挨拶、鈴木会長の挨拶があった。
研修会・訓練では、㈱関東高圧容器製作所の藤川様、角田様による「各種高圧ガス容器の構造」と「充填容器運搬時のトラブル発生への対応」についての講義、続いて、渡辺技術委員長からこの後の実験の基礎知識としての「逆火」について説明・解説があり、傾聴した。
その後、場所を校庭に移動して、関東アセチレン工業㈱の石坂技術委員、同社の橋本さん、新藤さんによる「カートリッジ缶爆発実験」の実演を見学した。
続いて、群馬総合ガスセンター㈱の熊谷技術委員と、第一産業㈱の河井さん、山中さんによる「アセチレン逆火防止実験」の実演を見学した。
今回の研修会を通じて、今まで詳しく知る機会の少なかった容器の構造と安全機構について知識を深めると共に、各種実験を実見することで改めて高圧ガスの危険性、安全装置の重要性について再確認することができ、大変有益な研修会であった。
閉会にあたっては県消防保安課の高橋課長からご講評を頂いた。
今回の実施概要は次のとおり。
○研修会
(1)総合訓練
・「各種高圧ガス容器の構造」と「充填容器運搬時のトラブル発生への対応」について
講師:㈱関東高圧容器製作所 藤川敦士様
サブ講師:同社 角田勝美様(当協議会理事)
・「逆火」について
解説・説明:新洋酸素㈱ 渡辺技術委員長
各種容器のカットモデル、映像を見ながら高圧ガス容器の構造と安全機構について理解し、取り扱い時の留意事項を再認識した。
また、充填容器の運搬時におけるトラブルを想定し、各種高圧ガスの物性を踏まえた対処方法(留意点を含む)を学んだ。
この後の実験に先立ち、「逆火」についても詳しく説明・解説を受け、理解を深めた。
(2)総合訓練-実験
・「カートリッジ缶爆発実験」
使用済、未使用のLPガスのカートリッジ缶を加熱してケージ内で爆発させる。
説明:新洋酸素㈱ 渡辺技術委員長
実演:関東アセチレン㈱ 石坂技術委員、橋本さん、新藤さん
身近な高圧ガス容器の爆発実験を通し、高圧ガスの入っている容器は、たとえ小さなものであっても扱い方によってかなりの被害に繋がる可能性があることを再認識した。
・「アセチレン逆火防止実験」
①逆火とは? 実際に逆火を発生させてみる
②乾式安全器の機能確認・作動させてみる
③調整器に安全器がついてなかった場合、どうなるかを再現
④水封式安全器の機能確認・作動させてみる
解説:新洋酸素㈱ 渡辺技術委員長
実演:群馬総合ガスセンター㈱ 熊谷技術委員、第一産業㈱の河井さん、山中さん
「逆火」とは、どのような現象なのか、また、逆火が起こった場合、乾式安全器あり、無しでトーチの火口からホース、容器へと、どのように炎が伝わるのか専用実験設備で可視化してもらうことで逆火のスピードの速さ、安全器の機能・重要性について再確認した。
また、水封式安全器を作動(破裂版の破裂)した場合の衝撃音を聞き、改めてアセチレンガスの怖さを再確認した。
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